
楽天銀行の口座は、同じ支店では1人1口座までと決まっています。
ただし、第一生命支店やJRE BANKといった「提携支店」なら別枠で口座を持てるので、2つ目の口座を作ること自体は可能です。
- 通常の楽天銀行口座は1人1口座。同じ支店で2つ目は作れない
- 提携支店(第一生命支店・JRE BANK・OKB支店・NCB支店)なら各1口座ずつ追加でき、合計で最大5口座
- 貯金用の2つ目に向くのは第一生命支店かJRE BANK。OKB支店・NCB支店は宝くじ・公営競技の専用口座で貯金には使えない
- 楽天銀行に「目的別口座」の機能はない。代わりに定期預金・楽天証券・マネーサポートで分けられる
- 個人事業主なら「個人ビジネス口座」で事業用のお金を別口座にできる
この記事では、楽天銀行で複数口座を持てる条件と提携支店ごとの違いを整理したうえで、目的別口座がない楽天銀行で「貯金を分ける」現実的な方法までまとめて紹介します。
読み終わる頃には、自分の使い方に合った「2つ目の口座」の作り方が決まっているはずですよ。
💡 楽天銀行で2つ目の口座は作れる?結論は「同じ支店では不可・提携支店なら可」
まずは大前提となる「楽天銀行の口座数のルール」を押さえましょう。
楽天銀行の公式FAQには、次のように書かれています。
つまり「ジャズ支店」「ロック支店」などの通常支店は1人1口座で、2つ目は提携支店にしか作れない。
図にすると、楽天銀行の口座の持ち方はこうなります。

通常支店の口座を持っている人が追加で作れるのは、提携支店の4つ(第一生命支店・JRE BANK・OKB支店・NCB支店)だけです。
ただしOKB支店は大垣共立銀行、NCB支店は西日本シティ銀行の口座を持っている人しか作れず、しかも用途が限られています。
そのためほとんどの人にとって現実的な2つ目の口座は「第一生命支店」か「JRE BANK」の2択です。
支店名は選べない(自動で割り当て)
「貯金用にジャズ支店、生活費用にロック支店」のように、通常支店を2つ持つことはできません。
そもそも楽天銀行の支店は口座開設時に銀行側が自動で割り当てるもので、自分で選ぶことも、あとから変更することもできません。
支店名はあくまで振込先を伝えるときの識別用なので、「どの支店になるか」は気にしなくて大丈夫です。
まだ1つ目の口座を持っていない方は、まず通常の楽天銀行口座を作るところからスタートしましょう。
🏦 提携支店4つの違い|貯金用に使えるのは第一生命支店とJRE BANK
提携支店は名前こそ「支店」ですが、中身はかなり違います。
4つを並べて比較すると、どれが2つ目の口座に向いているかが一目でわかります。
| 提携支店 | 作れる人 | 申込窓口 | 主な用途 | 貯金用に |
|---|---|---|---|---|
| 第一生命支店 | スマホがあれば誰でも | 「楽天銀行 第一生命支店アプリ」のみ | 普通預金・振込・デビットなど通常口座に近い | ◎ |
| JRE BANK | スマホがあれば誰でも(楽天銀行口座があってもOK) | JRE BANKアプリ・JRE BANKサイト | 普通預金・振込・デビット+JR東日本の特典 | ◎ |
| OKB支店 | 大垣共立銀行の口座がある人 | 大垣共立銀行の窓口のみ | 宝くじ・スポーツくじ・公営競技の入金専用 | × |
| NCB支店 | 西日本シティ銀行の口座がある人 | 西日本シティ銀行アプリ | 宝くじ・スポーツくじ・公営競技の入金専用 | × |
OKB支店とNCB支店は、地方銀行の口座から宝くじや公営競技サイトへ入金するための「連携専用口座」です。
公式ページにもキャッシュカードは発行されず、他口座への振込や各種支払いには使えないと明記されているので、貯金用の2つ目としては選択肢に入りません。
第一生命支店を2つ目にするときのメリット・注意点
第一生命支店は、第一生命保険との提携支店です。
とはいえ中身は楽天銀行そのもので、普通預金・振込・デビットカード・ハッピープログラムへのエントリーまで通常口座とほぼ同じように使えます。
楽天ポイントも、楽天会員リンク登録をすれば通常口座と同じように貯まります。
一方で、通常口座と違う点もいくつかあります。
- パソコンサイトからはログインできない(専用アプリかスマホサイトのみ)
- マネーブリッジの優遇金利は対象外。楽天証券と連携できる口座は1つだけなので、連携は通常口座で行う
- 海外送金・FX・保険・個人ビジネス口座は利用不可
- 楽天キャッシュのチャージ・楽天ペイの口座払い・楽天Edyチャージも利用不可
- 既存の楽天銀行口座と同じメールアドレスで登録できる(住所・電話番号などの登録情報が一致していることが条件)
「楽天経済圏の支払いはメイン口座、手をつけない貯金は第一生命支店」という分け方なら、この制限はほぼ気になりません。
給与受取口座にすれば他行振込手数料が最大月3回無料になる特典も、第一生命支店で受けられます。
JRE BANKを2つ目にするとJR東日本の特典が乗る
JRE BANKは、JR東日本グループのビューカードが銀行代理業者となっている楽天銀行の提携支店です。
貯まるポイントは楽天ポイントではなくJRE POINTで、ハッピープログラムの代わりに「JRE BANKプラス」という独自の優遇プログラムがあります。
公式FAQで「楽天銀行の各支店ですでに口座を持っている人もJRE BANK口座を開設できる」と明記されているので、楽天銀行ユーザーの2つ目の口座としても使えます。
- JRE BANK優待割引券(4割引):資産残高50万円以上+ビューカード引落や給与受取などの条件で、JR東日本のきっぷが4割引になる券が年2回の判定でもらえる(最大年10枚)
- Suicaグリーン券:資産残高50万円以上+モバイルSuica登録で年4回の判定(最大年4枚)
- 駅ATM「VIEW ALTTE」の出金手数料が無料(回数制限なし)
- 提携ATM手数料は最大月7回、他行振込手数料は最大月3回無料(JRE BANKプラスのステージ次第)
JR東日本のエリアに住んでいて新幹線や特急に乗る機会がある人なら、貯金を置いておくだけで割引券がもらえるので、第一生命支店より実利は大きくなります。
ただし特典の判定には資産残高50万円以上などの条件があるため、少額の貯金用なら第一生命支店でも十分です。
JRE BANKもパソコンサイトからは利用できず、スマホのアプリかブラウザ限定なので、その点だけ覚えておきましょう。
👔 個人事業主なら「個人ビジネス口座」で事業用を分けられる
副業や個人事業のお金をプライベートと分けたい人には、提携支店とは別のルートがあります。
楽天銀行の「個人ビジネス口座」です。
こちらは提携支店とは別枠なので、通常口座を持ったまま事業用の口座を追加で作れます。
- 楽天銀行の個人口座をすでに持っていること(申込は個人口座にパソコンからログインして行う)
- 申込時点で満18歳以上
- すでに事業を始めていること(開業届・確定申告書の控え・営業許認可証などの提出が必要。開業準備中は対象外)
- 口座名義は「屋号+氏名」「氏名+屋号」「氏名のみ」のいずれか。屋号だけの名義は不可
- 楽天銀行所定の審査あり
注意したいのは、個人ビジネス口座の手数料は個人口座より高めという点です。
楽天銀行あての振込でも1件52円かかり、他行あては3万円未満150円・3万円以上229円、提携ATMの入出金も220円〜275円が基本です。
普通預金の金利も年0.40%で、マネーブリッジの優遇金利は付きません。
「事業のお金を分ける」目的では便利ですが、貯金用のサブ口座として使うのは向いていないと覚えておきましょう。
必要書類や開設の流れ、スマホから使えないなどの注意点は楽天銀行の個人ビジネス口座とは?個人事業主が屋号付き口座を作る条件・必要書類・手数料と個人口座との違いで詳しく解説しています。
💰 目的別口座がない楽天銀行で貯金を分ける4つの方法
住信SBIネット銀行の「目的別口座」のように、1つの口座の中でお金を仕分ける機能は楽天銀行にはありません。
ただ、実際に貯金を分けて管理する方法はいくつかあります。

① 提携支店に貯金用の口座を作る(一番シンプル)
ここまで解説してきた方法です。
第一生命支店かJRE BANKに口座を作り、毎月の貯金額を通常口座から振り込むだけで、生活費と貯金が物理的に分かれます。
楽天銀行同士の振込は何度でも無料なので、移し替えにコストはかかりません。
「口座を分けないと使ってしまう」タイプの人には、この方法が一番確実です。
② 定期預金に入れて「使えないお金」にする
口座を増やしたくない人は、同じ口座の中で定期預金に移すのが手軽です。
定期預金にしたお金は普通預金の残高から消えるので、実質的に「貯金箱」として機能します。
金利も普通預金より少し高く、キャンペーン中なら年1%を超えることもあります。
詳しい金利の比較と、中途解約時の注意点は次の記事で解説しています。
③ 楽天証券の口座に置いてマネーブリッジで管理する
楽天証券の口座を持っているなら、貯金の一部を楽天証券側に置くという手もあります。
マネーブリッジの自動入出金(スイープ)を使うと、楽天証券に置いたお金も楽天銀行の残高として金利優遇の対象になります。
「投資に回すかもしれないお金」を証券側、「絶対に使わないお金」を銀行側、と分けておくと管理しやすいですよ。
マネーブリッジの設定方法は次の記事にまとめています。
④ 「マネーサポート」で目標金額との差を見える化する
口座を分けずに「見える化」だけしたいなら、楽天銀行の無料サービス「マネーサポート」が使えます。
他行の口座・証券口座・ポイント・電子マネーの残高まで一括で登録でき、登録できる金融機関の数に上限はありません。
毎月月初に届くマンスリーレポートでは、月間の増減額と「目標金額との差額」まで通知してくれます。
「貯金の目標に対してあといくらか」を毎月確認したい人は、まずここから始めるのがおすすめです。
⚠️ 複数口座を持つ前に知っておきたい注意点
最後に、口座を増やす前に確認しておきたいポイントをまとめます。
- マネーブリッジで楽天証券と連携できるのは1口座だけ。優遇金利は連携した口座(通常口座がおすすめ)でしか受けられない
- ハッピープログラムのステージは口座ごとに判定される。残高や取引を2つに分けると、どちらのステージも上がりにくくなる
- 給与受取・楽天カードの引落・楽天市場の支払いはメイン口座1つに集約したほうがSPUや特典の取りこぼしがない
- 提携支店の口座はログインIDが別になる。パスワードや暗証番号の管理が増える
- 第一生命支店・JRE BANKはパソコンからログインできない。パソコン中心で使いたい人は不向き
- 使わなくなった口座は解約できるが、残高の扱いや手数料に注意(下の関連記事で解説)
2つ目の口座は「貯金を隔離する場所」と割り切り、楽天経済圏のお得な機能はメイン口座に集めるのが、複数口座で損をしないコツです。
ハッピープログラムのステージ条件は次の記事で確認できます。
💭 楽天銀行の複数口座でよくある質問
同じ支店で2つ目を作ることはできません。
JR東日本の路線をよく使う人はJRE BANK、そうでなければ楽天ポイントが貯まる第一生命支店が無難です。
OKB支店・NCB支店は宝くじ・公営競技の入金専用で、振込やキャッシュカードが使えないため貯金用には向きません。
最新の申込条件はアプリの案内画面で確認してください。
ただし他人名義の口座を自分の貯金用に使うのは、名義の考え方としておすすめしません。
家族を紹介して口座を作ってもらう場合は、紹介キャンペーンで双方にポイントが入ります。
JRE BANKはハッピープログラムの代わりに「JRE BANKプラス」が適用され、OKB支店はハッピープログラムの対象外です。
第一生命支店は「楽天銀行 第一生命支店アプリ」、JRE BANKは「JRE BANKアプリ」と、口座ごとに専用アプリとログインIDを使います。
✅️ まとめ:2つ目は提携支店、貯金の仕分けは定期預金や証券口座で
楽天銀行で複数口座を持つ方法と、目的別口座の代わりになる手段をまとめます。
- 通常支店は1人1口座。支店名も選べない
- 2つ目は提携支店(第一生命支店・JRE BANK)に作る。合計で最大5口座
- OKB支店・NCB支店は宝くじ・公営競技の専用口座で、貯金用には使えない
- 個人事業主は個人ビジネス口座で事業用を分けられる(手数料は個人口座より高め)
- 目的別口座の代わりは定期預金・楽天証券・マネーサポートの3つ
- マネーブリッジ・給与受取・カード引落はメイン口座1つに集約する
まだ楽天銀行の口座を持っていない方は、まず通常口座を作って、ハッピープログラムとマネーブリッジの設定まで済ませておくのが最初の一歩です。
口座開設の流れと必要書類は、次の記事で3ステップにまとめています。




