
結論から言うと、楽天銀行ではNISA口座を作れません。
NISA口座を作る場所は楽天証券で、楽天銀行はあくまで「お金の置き場所と引き落とし口座」として組み合わせるものです。
- 楽天銀行にNISAの取り扱いはない(公式FAQ)。NISA口座は楽天証券で作る
- 楽天証券のNISAに楽天銀行は必須ではない(公式FAQ)。他行からの入金でも始められる
- ただし楽天銀行があると自動入金・普通預金金利0.48%・SPU+0.5倍・ハッピープログラムの4つが効く。SPUの+0.5倍はマネーブリッジ(=楽天銀行)が条件
- 積立の引き落としは楽天カード10万円+楽天ペイ残高5万円までポイントが付き、それを超える分は楽天銀行からの自動入金が一番ラク
- 楽天銀行を持っている人は楽天銀行のページから楽天証券を申し込むと、マネーブリッジ登録で現金1,000円がもらえる
この記事では、「楽天銀行でNISAはできるのか」の公式の答えから、楽天証券での口座の作り方、楽天銀行が必要になる4つの場面、積立の引き落とし方法の選び方までまとめて解説します。
読み終わる頃には、楽天銀行を持っている人がNISAを始める最短ルートがわかりますよ。
💡 楽天銀行でNISAはできる?答えは「できない」
まず公式の答えです。
楽天銀行のよくある質問には、次のように書かれています。
A. 楽天銀行ではお取り扱いはございません。楽天証券でお取り扱いがございます。
それでも「楽天銀行 NISA」と検索する人が多いのには理由があります。
楽天銀行の公式サイトに「NISAを始めるかたへ」というページがあるからです。
これは楽天銀行が「金融商品仲介」として楽天証券の口座開設を案内しているページで、申し込み先はあくまで楽天証券です。
つまり「楽天銀行のページから入って、楽天証券のNISA口座を作る」という流れになります。
楽天銀行を持っている人は「楽天銀行経由」で申し込むと1,000円もらえる
ここが楽天銀行ユーザーだけの小さな特典です。
楽天銀行にログインして「かんたん申込」から楽天証券を開設し、エントリーとマネーブリッジ登録まで済ませると、現金1,000円が楽天銀行口座に振り込まれます(常設プログラム・1人1回)。
条件は「楽天証券の口座を初めて作る人」で、申込月の翌月末までにエントリーとマネーブリッジ登録を完了することです。
ただし、この1,000円が最大というわけではありません。
楽天証券側でも口座開設やNISAの積立を対象にしたキャンペーンが常に動いていて、ポイントサイト経由や楽天証券のキャンペーンのほうが大きい時期が多いです。
申込の入口は1つしか選べないので、申し込む前に楽天証券側のキャンペーンと見比べて、大きいほうから入るのがおすすめです。
🏦 NISA口座は楽天証券で作る|3ステップ
楽天証券でNISAを始める手順はシンプルです。
- 楽天証券の総合口座とNISA口座を同時に申し込む(NISA口座だけは作れないので、総合口座とセットで申込む)
- 本人確認とマイナンバーの提出(NISAは税務署の審査があるため、総合口座より数日〜数週間かかる)
- 入金方法と積立設定を決める(ここで楽天銀行・楽天カード・楽天ペイ残高のどれを使うかを選ぶ)
NISAの枠は、つみたて投資枠が年120万円、成長投資枠が年240万円、生涯の非課税限度額が1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)です。
楽天証券では国内株式・米国株式・投資信託の取引手数料が無料で、NISA口座数は業界1位(2025年3月末時点・楽天銀行公式ページの記載)です。
口座開設の手順は次の記事で画像つきにまとめています。
❓ 楽天証券のNISAに楽天銀行は必要?必須ではないが4つの場面で効く
楽天銀行の公式FAQにも「楽天銀行口座の開設は必ずしも必要ではありません」と明記されています。
他の銀行からでも楽天証券に入金できるので、楽天銀行がなくてもNISAは始められます。
ただし、楽天銀行を持っていると次の4つの場面で確実に差がつきます。

① 入金作業がゼロになる(マネーブリッジの自動入出金)
楽天銀行と楽天証券を連携する「マネーブリッジ」を設定すると、投資信託の買付時に足りない分が楽天銀行から自動で入金されます。
手数料は無料で、「証券口座に入金し忘れて積立が止まった」という事故がなくなります。
積立の引き落とし方法を「証券口座」にしておけば、楽天銀行にお金を置いておくだけで積立が回ります。
② 普通預金の金利が年0.48%になる
マネーブリッジを設定すると、楽天銀行の普通預金金利が年0.48%(税引後0.382%・残高1,000万円まで)に上がります。
NISAに回す前の待機資金や生活費を楽天銀行に置いておくだけで、メガバンクの数十倍の金利がつく計算です。
設定方法とデメリットは次の記事にまとめています。
③ 楽天市場のSPU+0.5倍の条件にマネーブリッジが入っている
見落とされがちなのがここです。
楽天証券のSPU(楽天市場のポイント倍率アップ)は、「楽天ポイントコースの設定」と「マネーブリッジの設定」の両方をしたうえで、当月3万円以上のポイント投資(投資信託)をすると+0.5倍になります。
米国株式(円貨決済)でも3万円以上のポイント投資をすると、さらに+0.5倍です。
ポイント投資は1ポイント以上使えば対象で、NISA口座での買付も対象です。
つまり、楽天銀行がないとSPUの+0.5倍は取れません。
④ ハッピープログラムでポイントとステージが上がる
楽天銀行のハッピープログラムにエントリーしておくと、マネーブリッジの自動入金(スイープ)が1日1回・月3件まで、ステージに応じて1〜3ポイントの対象になります。
楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行にしていれば、その引き落としも1件ごとに3〜9ポイントです。
取引件数はステージ判定にも使われるので、ATM手数料や振込手数料の無料回数を増やす方向にも効きます。
まだ楽天銀行の口座がない方は、楽天証券と同時に作っておくと上の4つをまとめて取れます。
💳 NISAの積立はどこから引き落とす?5つの方法を比較
楽天証券の投信積立は、引き落とし方法を5つから選べます。
「楽天銀行から引き落とせばいい」と思いがちですが、ポイントが付くのは楽天カードと楽天ペイ残高だけなので、組み合わせ方で差が出ます。
| 引き落とし方法 | 月の上限 | ポイント | 積立日・引き落とし日 | 楽天銀行との関係 |
|---|---|---|---|---|
| 楽天カードクレジット決済 | 10万円 | 0.5〜2%(カード種類と銘柄で変動) | 買付は毎月12日・カード請求は27日 | カードの引落口座を楽天銀行にするとSPU+0.3倍とハッピープログラムの対象 |
| 楽天ペイ残高(旧・楽天キャッシュ) | 5万円 | 0.5% | 積立日は1〜28日から選択・残高からの引き落としは13〜15日 | 楽天ペイアプリで楽天銀行から手数料無料でチャージできる(オートチャージは楽天カードのみ) |
| 証券口座(楽天銀行マネーブリッジ) | 上限なし | なし(スイープ分がハッピープログラムで1〜3pt) | 積立日は1〜28日から選択・前営業日の翌朝3時ごろに引き落とし。つみたて投資枠は「毎日」も可 | 楽天銀行から自動入金。入金作業が不要 |
| その他金融機関 | 上限なし | なし | 積立日は7日か24日・引き落としは27日か14日 | 楽天銀行を使わない人向け。登録できる銀行は1つ |
| 投信積立スマート買付(みずほ銀行) | 上限なし | なし | 積立日は1〜28日から選択 | みずほ銀行の口座がある人向け |
楽天経済圏のユーザーにとっての最適解はこうなります。

- 月10万円まで:楽天カードクレジット決済(0.5%以上のポイント)。カードの引落口座は楽天銀行に
- 月10万〜15万円:楽天ペイ残高で5万円を上乗せ(0.5%)。残高は楽天銀行からチャージ
- 月15万円を超える分:証券口座(マネーブリッジ自動入金)。ポイントは付かないが上限なし・入金不要
- 年末に成長投資枠でまとめて買う分も、楽天銀行に置いておけば自動入金で済む
楽天カードのクレカ積立の還元率はカードの種類と銘柄で変わります。
一般カードで低コストの投資信託なら0.5%です。
🛠️ 楽天銀行を持っている人がNISAを始める設定手順
楽天銀行の口座がすでにある人は、次の順番で進めると取りこぼしがありません。
- 楽天銀行にログイン→「かんたん申込」から楽天証券を申し込む(総合口座+NISA口座を同時に)。現金1,000円プログラムにもエントリー
- マネーブリッジを登録する(楽天証券の口座開設完了後に楽天銀行側で設定。自動入出金は「入金のみ」など細かく選べる)
- ハッピープログラムにエントリーする(楽天会員リンク登録・無料)
- 楽天証券で「楽天ポイントコース」を選ぶ(SPUの条件。ポイント投資が使えるようになる)
- 積立設定:楽天カード決済10万円→楽天ペイ残高5万円→残りは証券口座(マネーブリッジ)の順に埋める
- 楽天カードの引落口座を楽天銀行にする(楽天e-NAVIで設定。SPU+0.3倍とハッピープログラム3〜9ptの対象)
②のマネーブリッジは、楽天証券の口座ができてからでないと設定できません。
順番を間違えると1,000円プログラムの対象外になることがあるので、「楽天銀行から申込→開設完了→マネーブリッジ」の順を守りましょう。
楽天カード・楽天銀行・楽天証券をこれから全部作る人は、申し込む順番も先に確認しておくと安心です。
⚠️ 楽天銀行×NISAで知っておきたい注意点
- NISA口座は1人1つ・1金融機関だけ。すでに他社でNISAを持っている人は金融機関変更の手続きが必要(その年に一度も使っていないことが条件)
- NISAは18歳以上。子ども向けのジュニアNISAは2023年で新規受付が終わっている。ただし2027年1月から0〜17歳向けの「こどもNISA」が始まり、楽天証券は2026年10月1日から口座開設を受け付ける(楽天証券のこどもNISAの要点と準備)
- マネーブリッジで連携できる楽天銀行口座は1つ。第一生命支店・JRE BANKなどの提携支店は優遇金利の対象外なので、連携は通常の口座で
- 楽天ペイ残高の積立はつみたて投資枠の「毎日積立」が使えない。毎日積立をしたい人は証券口座(マネーブリッジ)を選ぶ
- 楽天カード決済の積立は買付が毎月12日・カード請求が27日。楽天銀行の残高不足で引き落とせないと翌月の積立が止まる
- 楽天ペイ残高のオートチャージは楽天カードのみ。楽天銀行からのチャージは楽天ペイアプリで手動
楽天銀行に給与を入れておけば、楽天カードの請求もマネーブリッジの自動入金も同じ口座から出ていくので、残高管理は1か所で済みます。
給与受取口座にするとSPUがさらに+0.2倍になる点も合わせて確認しておきましょう。
💭 楽天銀行とNISAでよくある質問
楽天銀行の無料サービス「マネーサポート」に楽天証券の口座を登録すると、銀行と証券の資産をまとめてグラフで見ることはできます。
楽天証券で「楽天ポイントコース」を設定すると、通常ポイントを1ポイントから投資信託の買付に使えます(期間限定ポイントは使えません)。
ハッピープログラムで貯まるポイントも通常ポイントなので、そのままNISAの買付に回せます。
差がつくのはSPUの+0.5倍(マネーブリッジが条件)と普通預金金利0.48%、入金の手間の3点です。
楽天市場をよく使う人ほど、楽天銀行を作ったほうが得になります。
楽天カード決済は毎月12日に買付・27日にカード請求、楽天ペイ残高は13〜15日に残高から引き落とし、証券口座(マネーブリッジ)は自分で選んだ積立日の前営業日の翌朝3時ごろです。
楽天銀行は「金融商品仲介」として楽天証券の口座開設を案内しているだけで、できる取引・手数料・NISAの枠はすべて同じです。
違うのは、楽天銀行経由だと現金1,000円プログラムの対象になる点だけです。
ただし楽天銀行を先に作ってから「楽天銀行経由」で楽天証券を申し込んだほうが、現金1,000円プログラムの対象になります。
順番に迷う場合は、楽天銀行→楽天証券の順が無難です。
✅️ まとめ:NISA口座は楽天証券、楽天銀行は「置き場所」として組み合わせる
楽天銀行とNISAの関係を整理します。
- 楽天銀行にNISAの取り扱いはない。口座は楽天証券で作る
- 楽天銀行は必須ではないが、自動入金・金利0.48%・SPU+0.5倍・ハッピープログラムの4つで差がつく
- 積立は楽天カード10万円+楽天ペイ残高5万円までポイント付き。超える分はマネーブリッジの自動入金
- 楽天銀行ユーザーは楽天銀行経由で楽天証券を申し込むと現金1,000円
- 設定の順番は「楽天銀行→楽天証券+NISA→マネーブリッジ→ハッピープログラム→楽天ポイントコース→積立設定」
楽天証券の口座をまだ持っていない方は、こちらから開設できます。
楽天銀行の口座もこれから作る方は、先に楽天銀行を作っておくと上の1,000円プログラムの対象になります。




