

他のサイトで計算したら全然違う数字が出てきたんだけど…
楽天ふるさと納税のシミュレーションは3分で終わりますが、出てきた金額が正しいのか不安になる方がとても多いです。
サイトごとに数字が違ったり、去年と結果が変わったりするので、無理もありません。
結果がおかしいと感じるときは、たいてい入力した年収が手取りになっているか、医療費控除やiDeCoを入れていないかのどちらかです。
そもそも、かんたん版は会社員などの給与所得者だけを対象にしたツールです。個人事業主や年金収入の方は、詳細版で入力する欄が別に用意されています。
この記事では、使い方だけでなく結果がおかしいときの原因の切り分け方まで解説します。
- 入力する「年収」は手取りか額面か、いつの分か
- かんたん版と詳細版の違いと使い分け
- 楽天公式の控除上限額の目安表(年収・家族構成別)
- 結果がおかしい・他サイトと違うときの7つの原因
- 上限額がわかったあとにやること
読み終える頃には、自分の上限額に納得したうえで寄付できるようになります。
そもそもふるさと納税は、寄付した額から2,000円を引いた分が翌年の税金から引かれる仕組みです。

この控除に上限があり、上限を超えた分は全額が自己負担になります。だから先に上限額を知る必要があります。
💡 まず確認|入力する「年収」は手取りではなく額面
つまずきが一番多いのがここです。
手取りを入れると上限が大幅に低く出る
シミュレーターに入れる年収は、税金や社会保険料が引かれる前の「額面」です。
会社員の方なら、源泉徴収票のいちばん左にある「支払金額」がそれにあたります。
2万円近く少なく見積もることになるので、まずここを確認してください。
「いつの年収」=寄付する年の1年分
入れるのは寄付する年の1月から12月までの年収です。
去年の源泉徴収票の金額ではありません。控除は寄付した年の所得に対して計算されるからです。
年の途中では確定していないので、今年の見込み額を入れることになります。
昇給や賞与で増えそうな方も、少なめに見積もっておくほうが安全です。上限を超えた分は自己負担になるためです。

📊 楽天のシミュレーターは2種類|かんたん版は給与所得者専用
楽天ふるさと納税には、目的の違う2つのシミュレーターがあります。
| 項目 | かんたんシミュレーター | 詳細版シミュレーター |
|---|---|---|
| 入力するもの | 年収・家族構成・扶養家族 | 源泉徴収票の3つの数字+各種控除 |
| かかる時間 | 約3分 | 約10分 |
| 対象となる人 | 給与所得者のみ | 個人事業主・年金受給者・複数収入もOK |
| 医療費・住宅ローン控除 | 反映されない | 反映できる |
| 精度 | 目安 | 高い |
事業所得や年金収入がある方がここで計算しても、正しい数字にはなりません。
どちらを使えばいい?
- かんたん版でOK:会社員・公務員で、給与以外の収入も特別な控除もない
- 詳細版がおすすめ:iDeCo・医療費控除・住宅ローン控除がある/副業や複数の勤め先がある/個人事業主・年金受給者/大学生の子どもを扶養している
📱 かんたんシミュレーターの使い方

入力するのは3つだけです。
①年収を入力する
今年の年収の見込みを、万円単位で入れます。
前の章のとおり、額面の金額です。
②家族構成と配偶者控除を選ぶ
独身か既婚かを選び、既婚なら配偶者控除の有無を選びます。
配偶者控除の選択肢は「あり」と「なし(共働き)」の2つです。
一方、楽天の目安表のページには201万円以上という古い表記も残っています。迷ったら、実際に使うシミュレーター側の表記に合わせてください。
③扶養家族を選ぶと上限額が出る
扶養家族は年齢ごとに分かれていて、0〜15歳、16〜18歳、19〜22歳、23歳以上の4区分から人数を選びます。
このうち中学生以下(0〜15歳)は控除の計算に影響しません。楽天の目安表にも同じ説明があります。
入力し終えると、その場で寄付限度額の目安が表示されます。
楽天にログインしてから使うと結果を保存でき、マイページで寄付できる残額をいつでも確認できます。
🔧 詳細版シミュレーターの使い方
より正確に出したいときは詳細版です。入力は増えますが、精度は大きく上がります。
①源泉徴収票の3つの数字を入れる
基本情報として入力するのは、源泉徴収票にある次の3つです。
- 支払金額
- 給与所得控除後の金額
- 所得控除額の合計額
複数の会社から給与を受け取っている方は、それぞれの源泉徴収票の金額を合算して入力します。片方だけで計算すると大きくずれます。
②iDeCo・生命保険・医療費・住宅ローン控除を入れる
iDeCoの掛金や生命保険料控除、医療費控除、住宅ローン控除などを反映できます。
これらを入れると、ふるさと納税の上限額は数千円から数万円下がることがあります。
医療費控除や住宅ローン控除の1年目を申告する予定の方は、「年末調整は申告済、または申告予定ですか?」の設問で「いいえ」を選ぶと、関連する入力欄が出てきます。
③大学生の子どもがいるなら特定親族特別控除
2025年の税制改正で「特定親族特別控除」が新しくできました。19歳以上23歳未満の親族を扶養している場合の控除です。
楽天の詳細版シミュレーターにも2025年12月に項目が追加されています。
この項目も、先ほどと同じ「年末調整は申告済、または申告予定ですか?」で「いいえ」を選ぶと表示されます。
個人事業主・年金受給者はこの欄に入れる
かんたん版では計算できない方も、詳細版なら対応できます。
- 個人事業主・フリーランス … 事業で得た所得を「事業所得」の欄へ
- 年金を受け取っている方 … 公的年金で得た所得を「雑所得」の欄へ
どちらもシミュレーター側に案内が出ているので、そのとおりに入力すれば大丈夫です。
⚠️ 結果がおかしい・他サイトと違うときの7つの原因
「計算がおかしい」「サイトによって違う」と感じたときは、この7つを上から順に確認してください。

①手取りの金額を入れている
最初に疑うのはここです。額面で入れ直すだけで解決することがよくあります。
②給与所得以外の人がかんたん版を使っている
かんたん版は給与所得者専用です。
事業所得や年金収入がある方は、この時点で数字が合いません。詳細版に切り替えてください。
③医療費控除・住宅ローン控除・iDeCoを入れていない
かんたん版はこれらを一切考慮しません。
該当する方は、詳細版で入れると上限額が下がるのが正しい姿です。低く出たからといって間違いではありません。
④複数の勤め先の収入を合算していない
副業や掛け持ちがある場合、すべての源泉徴収票を合算した金額で計算します。
片方だけだと上限が実際より低く出ます。
⑤育休・休業中の給付金を年収に入れている
出産手当金や育児休業給付金、傷病手当金は非課税です。
年収には含めません。含めて計算すると、実際より高い上限額が出てしまいます。
育休で年の途中から収入が止まった方は、上限額が想像よりかなり小さくなることがあります。
⑥計算方法が改修されて以前と結果が変わった
見落とされがちですが、楽天のシミュレーターは何度か計算方法が見直されています。
- 2024年10月30日 … 詳細版の計算方法を見直し。それ以前に計算した人は結果が変わる可能性があると案内されています
- 2025年12月2日 … 特定親族特別控除の項目を追加
- 2026年9月1日 … 令和8年度の税制改正に合わせて項目を改修
去年の結果と違うのは、あなたの入力ミスとは限りません。制度もツールも変わっています。
⑦そもそも「目安」であって確定値ではない
楽天のシミュレーター画面にも、次のように書かれています。
表示される金額はあくまで目安であり、正確な金額は住まいの市区町村の住民税担当部署、税務署、または税理士に確認してほしいという趣旨の注意書きです。
サイトごとに数百円から数千円の差が出るのは、社会保険料などの扱い方が違うためです。
ぴたりと一致しないのが普通だと考えて、上限いっぱいまで攻めないほうが安全です。
📊 年収×家族構成 別 控除上限額の目安表
楽天公式が公開している控除限度額の目安表から、よく使う範囲を抜き出しました。
住宅ローン控除や医療費控除などを受けていない給与所得者の場合の金額です。
| 年収 | 独身・共働き | 夫婦 | 共働き+子1人(大学生) | 夫婦+子1人(高校生) |
|---|---|---|---|---|
| 300万円 | 29,000円 | 21,000円 | 19,000円 | 14,000円 |
| 350万円 | 36,000円 | 28,000円 | 25,000円 | 20,000円 |
| 400万円 | 43,000円 | 36,000円 | 33,000円 | 28,000円 |
| 450万円 | 51,000円 | 43,000円 | 41,000円 | 36,000円 |
| 500万円 | 63,000円 | 51,000円 | 48,000円 | 43,000円 |
| 550万円 | 71,000円 | 63,000円 | 56,000円 | 51,000円 |
| 600万円 | 79,000円 | 71,000円 | 68,000円 | 63,000円 |
| 650万円 | 87,000円 | 79,000円 | 76,000円 | 71,000円 |
| 700万円 | 110,000円 | 88,000円 | 85,000円 | 80,000円 |
| 750万円 | 121,000円 | 112,000円 | 108,000円 | 90,000円 |
| 800万円 | 132,000円 | 123,000円 | 119,000円 | 113,000円 |
| 900万円 | 155,000円 | 146,000円 | 141,000円 | 135,000円 |
| 1,000万円 | 186,000円 | 186,000円 | 169,000円 | 173,000円 |
✅ 「高校生」は16〜18歳、「大学生」は19〜22歳の扶養親族
✅ 中学生以下の子どもは計算に影響しないので、いない場合と同じ列を見る
✅ 年金収入のみの方、事業者の方、他の控除がある方はこの表と異なる
🏠 楽天公式が出しているモデルケース
楽天のガイドページには、具体的な3人の例が載っています。
1万円の返礼品なら2〜3品が目安です。
小学生の子どもは計算に影響しないため、「夫婦」の欄と同じ金額になります。
同じ年収でも、家族構成でここまで変わります。
💰 上限額がわかったあとにやること
金額が出たら、次は寄付です。損をしないための3つのポイントがあります。
①上限の8割から9割にとどめる
上限ぴったりまで寄付するのはおすすめしません。
年収が変わったり、あとから医療費控除を申告したりすると、簡単に超えてしまうためです。
目安の8割から9割で止めておくと、多少ぶれても自己負担2,000円のままで収まります。
②5と0のつく日に楽天カードで寄付する
2025年10月からポータルサイト側のポイント付与は廃止されましたが、楽天カードで決済した分のカード側のポイントは今も付きます。
5と0のつく日にエントリーして楽天カードで払うと、合わせて最大3倍です。
くわしくは楽天ふるさと納税はいつがお得?答えは5と0のつく日で解説しています。
③寄付したらその日のうちに申請する
寄付しただけでは控除されません。翌年1月10日までにワンストップ特例の申請か、確定申告が必要です。
楽天なら寄付履歴からそのまま申請に進めるので、寄付した当日に済ませてしまうのが確実です。
申請のやり方は楽天ふるさと納税ワンストップオンライン申請のやり方|できない時の対処法にまとめています。
❓ 楽天ふるさと納税のシミュレーションでよくある質問
📝 まとめ|まず額面で計算、心配なら詳細版でもう一度
楽天ふるさと納税のシミュレーションは、寄付の前に必ず通しておきたい入口です。
結果に納得できないときも、原因はだいたい決まっています。
✅ かんたん版は給与所得者専用。個人事業主・年金の方は詳細版へ
✅ 詳細版は源泉徴収票の3つの数字を使う。勤め先が複数なら合算する
✅ 医療費・住宅ローン・iDeCoがあると上限は下がるのが正常
✅ 計算方法は改修されている。去年と違っても入力ミスとは限らない
✅ 表示額はあくまで目安。上限の8割から9割で止めるのが安全
まだ上限額を出していない方は、3分で終わるかんたん版から始めてください。
そのうえで心配な項目があれば、詳細版で計算し直せば十分です。




