
・キャンペーンの抽選で大量のポイントが当たった。確定申告は必要?
・ポイント投資で増えた分はどうなる?
楽天ポイントは、国税庁のタックスアンサーの文面どおりに読むと、「使ったときに一時所得などの収入に数える」側に入りうるポイントです。
以前は「買い物で付くポイントは値引きと同じで、税金は関係ない」と説明されることが多かったのですが、国税庁は2025年の更新で、楽天ポイントのような「共通ポイント」を値引きとは別に扱う注を加えました。
ただし、一時所得には年50万円の特別控除があります。
1年に使った楽天ポイントとほかの一時所得の合計が50万円以内なら一時所得は0円で、税金もかからず、確定申告もいりません。ふつうの使い方で税金の心配が出ることは、まずありません。
この記事では、国税庁のタックスアンサー(令和8年4月1日現在法令等の版)をもとに、楽天ポイントの税金の考え方をまとめます。くわしい判断は、税務署や税理士に確かめてください。
- 楽天ポイントは「共通ポイント」:国税庁の注の文面では、使ったときに一時所得などの収入に入る。「値引きだから関係ない」とは言い切れない
- 抽選などでたまたま当たったポイント:同じく、使ったときに一時所得などの収入になる
- 税金を考えるのは:もらったときではなく「使ったとき」。使った年の所得になる
- 一時所得は:年50万円の特別控除があり、残りの半分だけがほかの所得と合わさる
- ふつうの人は税金ゼロ:使ったポイントとほかの一時所得の合計が年50万円以内なら一時所得は0円。会社員が確定申告を考える目安は年90万円
- ポイント投資:使ったポイントの分はその年の一時所得の収入。買ったあとの値上がり益はふつうの投資と同じ(NISAの外ならおよそ20%)
💡 楽天ポイントに税金はかかる?国税庁の考え方
国税庁のタックスアンサー「No.1907 個人が企業発行ポイントを取得又は使用した場合の取扱い」では、ポイントを「値引きと同じもの」と「値引きとは考えないもの」に分けています。
| ポイントのもらい方 | 税金の考え方 |
|---|---|
| お店が自分で発行していて、そのお店で買った金額に応じて付くポイント(ドラッグストアの自社ポイントなど) | 値引きと同じ扱い。確定申告はいらない |
| 共通ポイント制度を運営する企業から付与されたポイント(楽天ポイント・dポイント・Pontaなど、いろいろなお店で貯まって使えるポイント) | 値引きとは考えない。使ったポイントの分を、使った年の一時所得などの収入に入れる |
| 抽選に当たるなど、たまたま手に入ったポイント | 値引きとは考えない。使ったポイントの分を、使った年の一時所得などの収入に入れる |
※国税庁 タックスアンサー No.1907(令和8年4月1日現在法令等)より。「共通ポイント制度を運営する企業から付与されたポイント」の記述は、2025年の更新で注に加わりました。それより前の版では、値引きと別に扱うのは抽選で当たったポイントだけでした
楽天市場の通常ポイントやSPU、お買い物マラソン、楽天カードの利用で付くポイント、街のお店で楽天ポイントカードを出して付くポイントは、どれも楽天グループが運営する「楽天ポイント」の仕組みで付くポイントです。
国税庁の注の文面どおりに読めば、「共通ポイント制度を運営する企業から付与されたポイント」に当たると考えられ、「買い物のポイントは値引きだから関係ない」とは言い切れなくなりました。
ただし、国税庁は楽天ポイントを名指しで説明しているわけではありません。
楽天市場や楽天カードのように、楽天自身のサービスで付く分まで注の対象になるのかは、文面だけでははっきりしません。
楽天ポイントを多く使う年があって気になる人は、税務署に確かめると安心です。
それでも、ふつうの楽天ユーザーの結論は変わりません。
次の章で見るとおり、一時所得には年50万円の特別控除があるので、1年に使うポイントが50万ポイントに届かない人は、税金が出ることも確定申告が必要になることもありません。
貯めているだけ・当たっただけで、まだ使っていないポイントは、その年の所得にはなりません。使った日の年の分として考えます。
🎯 一時所得になるのはどんなとき?計算のしかた
楽天ポイントのような共通ポイントや、抽選のキャンペーンで当たったポイントを使うと、国税庁の文面では、使った分が一時所得などの収入になります。
一時所得は、懸賞や福引きの賞品と同じなかまの所得で、次のように計算します。
- その年の一時所得の収入(使ったポイントなど)を全部足す
- 収入を得るために直接使ったお金があれば引く
- 特別控除(最高50万円)を引く
- 残った金額の2分の1を、給与などほかの所得と合わせる
※国税庁 タックスアンサー No.1490 一時所得(令和8年4月1日現在法令等)より
たとえば、ほかに一時所得がない人が、1年に楽天ポイントを合計10万ポイント使っても、特別控除の50万円の中に入るので、一時所得は0円になります。
1年に50万ポイントを使うのは、毎月4万ポイント以上を使い続けるような人です。
生命保険の一時金や懸賞の賞金、ふるさと納税の返礼品など、ほかの一時所得がある年は、使ったポイントと合わせて計算しましょう。
会社員は「20万円」も目安になる
給与を1か所からもらっていて年末調整を受けている会社員は、給与と退職金以外の所得の合計が20万円をこえると、確定申告が必要です。
一時所得は、特別控除を引いたあとの2分の1の金額で考えます。
ほかに一時所得がなければ、1年に使ったポイントが90万円をこえるかどうかが目安です(90万円−50万円=40万円、その半分の20万円)。
ポイントだけでここに届く人は、めったにいません。
※国税庁 タックスアンサー No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人(令和8年4月1日現在法令等)より。給与の収入が2,000万円をこえる人などは、ほかの決まりで確定申告が必要です。20万円の決まりは所得税のもので、住民税の申告は別に必要になることがあります。気になる人はお住まいの市区町村にも確かめてください
当たったポイントも、買い物で付いたポイントも、考え方は「使ったときに一時所得」ですが、1年の合計から最大50万円を差し引けるので、ふつうに使っている量なら税金はかかりません。
📈 ポイント投資・ポイント運用で増えた分は?
楽天ポイントは、楽天証券で投資信託や株を買う「ポイント投資」にも使えます。
国税庁のタックスアンサーNo.1907には、共通ポイントで株式などを買った場合の考え方も書かれていて、2つの段階に分けて考えます。
- ポイントを使って買った年:使ったポイントの分は、その年の一時所得の収入に入れる(年50万円の特別控除の中なら0円)
- 買った商品の取得価額:ポイントを使う前の金額(ポイント分をふくめた金額)で計算する
- 売って利益が出たとき:ふつうの投資と同じ。NISAの外(特定口座など)ならおよそ20%の税金。NISAで買った分の利益は非課税
※国税庁 タックスアンサー No.1907の参考(注)より
楽天PointClubの「ポイント運用」は、証券口座を使わずにポイントのまま増えたり減ったりするサービスです。
増えたポイントの税金の扱いは、楽天の案内ページでは説明が見当たりません。
運用で増えたポイントを引き出して使うときも、この記事の「使ったときに一時所得など」の考え方が土台になると考えられますが、大きく増えた人は税務署に確かめると安心です。
ポイント運用とポイント投資のちがいは楽天ポイント運用とは?やり方・追加できない原因・引き出し方・ポイント投資との違いで紹介しています。
🧾 医療費控除・セルフメディケーション税制でポイントを使ったとき
ドラッグストアや楽天市場で医薬品を買うときにポイントを使い、その支払いを医療費控除などに入れる場合は、国税庁が次の2つのどちらかで計算すると案内しています。
- ポイントを使ったあとの支払った金額で、控除の額を計算する
- ポイントを使う前の金額で控除の額を計算し、使ったポイントの分を一時所得に入れる
※国税庁 タックスアンサー No.1907の参考より
迷ったら、ポイントを使ったあとの、実際に払った金額で計算するのがかんたんです。
⚠️ 「ポイントで税金を払う」話とはちがうので注意
「楽天ポイント 税金」で調べると、楽天ペイや楽天カードで住民税・固定資産税などを払ってポイントを貯める話も出てきます。この記事の「ポイントに税金がかかるか」とは別の話です。
税金の支払いでポイントが付くかどうかは、次の記事で紹介しています。
ポイントの使い道に迷っているなら、買い物の支払いに使うのがいちばん単純です。
普段の支払いを楽天カードにまとめておくと、買った金額に応じてポイントが貯まります。
年50万円の特別控除の中で使うぶんには、税金の心配はいりません。
▼ 普段の支払いで楽天ポイントが貯まる ▼
❓ 楽天ポイントの税金のよくある質問
使ったときに一時所得などの収入として数えますが、ほかの一時所得と合わせて年50万円の特別控除の中なら、一時所得は0円で確定申告はいりません。
お店が自分で発行するポイントは今も値引きと同じ扱いですが、楽天ポイントのような共通ポイントは、文面どおりに読むと使ったときに一時所得などの収入に入ります。
ただ、年50万円の特別控除があるので、ふつうの使い方で税金や確定申告が必要になることは、まずありません。
通常ポイントか期間限定ポイントかで扱いは変わりません。どちらも、使った年の一時所得などの収入として同じように考えます。
国税庁の注にも「一時所得や事業所得など」とあり、使う目的によって所得の種類が変わります。事業や副業としての扱いになることがあるので、税務署や税理士に相談してください。
📝 まとめ|楽天ポイントは使った年に数える・年50万円の控除内なら税金はゼロ
- 楽天ポイントは共通ポイント。国税庁の注の文面では、使ったときに一時所得などの収入に入る(値引き扱いとは言い切れない)
- 抽選などで当たったポイントも同じく、使ったときに一時所得などの収入になる
- 一時所得は年50万円の特別控除のあと、半分だけをほかの所得と合わせる。1年に使うポイントが50万円以内なら一時所得は0円
- 会社員が確定申告を考える目安は、使ったポイント(ほかの一時所得もふくむ)が年90万円超
- ポイント投資は、使ったポイント分がその年の一時所得の収入。売った利益はふつうの投資と同じ(NISAの外はおよそ20%)
- 迷ったら、税務署や税理士に確かめる
※国税庁のタックスアンサー「No.1907」「No.1490」「No.1900」(いずれも令和8年4月1日現在法令等の版)で確認した内容です。国税庁は楽天ポイントを名指しで説明しているわけではなく、この記事は文面をもとにした一般的な考え方です。個別の判断は税務署・税理士にご相談ください
▼ 年会費無料・普段の支払いで楽天ポイントが貯まる ▼




