
・何度申し込んでも当たらないんだけど…
・スペースXみたいな米国株のIPOにも参加できるの?
楽天証券のIPO(新規公開株)は、申込株数の単位ごとに公平に抽選する「平等抽選」です。取引実績や預けている資産の多さは関係なく、口座を作ったばかりの人にも同じチャンスがあります。
ただし、申し込んだだけでは抽選に進めません。「抽選日の18時までに資金を入れておく」「補欠当選でも購入申込をする」など、知らないと落選扱いになるルールがいくつかあります。
この記事では、楽天証券でIPOを買う手順と抽選の仕組み、当たらない理由と当選確率を上げるコツを、楽天証券の公式ルールをもとに整理しました。2026年6月に始まった米国株IPO(スペースXが第1号)の申し込み方もあわせて解説します。
- 買い方は4ステップ。ブックビルディング申込 → 抽選 → 購入申込 →(補欠なら)繰上当選
- 申込時にお金は要らない。ただし抽選日の18時までに「申込株数×公開価格」の入金が必要
- 抽選は完全平等。申込単位ごとに乱数で決まり、全員が1単位当たるまで複数当選はない
- 当たらない主因は倍率。確率を上げる公式の方法は「上限まで株数を増やす」だけ
- 米国株IPOも2026年6月から抽選参加OK。円貨決済・購入手数料0円・NISA成長投資枠も使える
楽天証券のIPOの特徴|平等抽選と取扱数の多さ
IPO(新規公開株)とは、未上場の会社が証券取引所に上場するときに、上場前の「公開価格」で株を買える仕組みです。人気の銘柄は初値が公開価格を上回ることがあり、抽選に当たれば上場前の価格で手に入ります。
楽天証券のIPOには、公式ページで案内されている2つの特徴があります。
- 公平な抽選。ブックビルディングに申し込んだ人の中から、公平な方法で抽選する。預かり資産や取引回数で優遇されない
- 取扱銘柄が多い。2025年は44件、2024年は54件のIPOを取り扱い。2026年からは米国株IPO(スペースX)の実績もある
大手証券のように「お得意さまに優先配分」がない代わりに、誰が申し込んでも同じ確率で抽選されるのが楽天証券のIPOです。
楽天証券の公式ページにも「上場後に株価が下落する場合もあるため、内容を十分に確認したうえで、ご自身の判断と責任においてご参加ください」と書かれています。この記事も仕組みと手順の解説で、特定の銘柄の購入をすすめるものではありません。
楽天証券でIPOを買う手順【4ステップ】

楽天証券の公式「IPO取引ルール」に沿って、申込から購入確定までの流れをまとめます。
- ブックビルディング(需要申告)に申し込む。ログイン後「国内株式」→「新規公開株式(IPO)」から、申込価格と株数を入力します。期間はブックビルディング初日の0:00〜最終日の10:50まで
- 抽選日の18時までに資金を入金する。必要額は「申込株数×公開価格」。抽選は公開価格決定日の18時以降に行われます
- 抽選結果を確認して「購入申込」をする。当選・補欠当選・落選が18時以降にサイトとメールで発表されます。当選なら購入申込で購入確定です
- 補欠当選なら繰上当選を待つ。購入申込をしておくと、辞退者が出た分が購入申込最終日の14時以降に繰り上げで回ってきます
購入した株は、上場日の前営業日17時から売り注文が出せます。
ステップ1:ブックビルディングの申し込み方
申し込みは総合口座があればOKで、未成年口座でも参加できます(法人口座は不可)。申込はPCサイトまたはスマートフォンサイトから行います。
申込価格は「仮条件」の範囲内で指定します。ここで大事なのが次の点です。
- 申込価格が公開価格を下回ると抽選対象外。確実に抽選に入りたいなら「成行」で申し込む
- 仮条件の上を超えて公開価格が決まる「公開価格レンジ」の銘柄では、成行で申し込んだ人だけが抽選対象になる
- 申込価格の訂正はできない。変えたい場合は取り消して再申込(期間中なら可)
- 申込時点では資金も余力も不要。お金が要るのは抽選日まで
ステップ2:抽選日の18時までに入金する(ここで落ちる人が多い)
ブックビルディングに申し込んだだけでは抽選に進めません。公開価格決定日(抽選日)の18時までに「申込株数×公開価格」の資金を用意して、はじめて抽選対象になります。
資金が足りない場合は、買付可能額の範囲内の株数で抽選されます。最低申込単位(多くは100株)に満たなければ抽選の対象外です。
買付可能額は「預り金+楽天銀行の利用可能額」の合計です。マネーブリッジの自動入出金(スイープ)を設定していれば、楽天銀行に残高があるだけで入金操作なしで抽選に進めます。IPOの取りこぼしを防ぐ意味でも、楽天銀行との連携は先に済ませておくと安心です。
抽選の順番はIPO→PO、同じ区分の中では証券コードの若い順です。
ステップ3・4:当選したら購入申込、補欠でも必ず申込する
抽選結果には「当選」「補欠当選」「落選」の3つがあります。
- 当選:購入申込期間内に購入申込をした時点で購入確定。資産への反映は購入申込最終日の翌朝6時ごろ
- 補欠当選:辞退や申込放棄で余った株を繰り上げで買える権利。購入申込をしないと繰上の対象にならないので必ず手続きする
- 落選:資金の拘束はなく、そのまま自由に使える
当選・補欠当選の場合は抽選直後から資金が拘束されます。買わないと決めたら「辞退」の手続きをすると、すぐに拘束が解除されます。購入申込を確定したあとの変更やキャンセルはできません。
購入申込の画面では、NISA成長投資枠・特定口座・一般口座から口座区分を選べます。NISAの開設手続きが完了していない(税務署の審査中など)場合はNISA枠を選べないので、IPOをNISAで買いたい人は先にNISA口座を用意しておきましょう。
楽天証券のIPO抽選の仕組み|「平等抽選」の中身
楽天証券の抽選は、公式ページで手順が公開されています。
- 申込株数の単位ごとに乱数(抽選権)を付与する。100株申し込めば1つ、300株なら3つ
- 乱数の小さい順に「当選」「補欠当選」の順位を決める
- すべての抽選対象者が1単位ずつ当選するまで、複数単位の当選はない
- 楽天証券への配分数が申込人数を上回った場合だけ、複数単位申し込んだ人に追加で配分される
乱数の生成には「抽選日の日経平均終値の下3桁」を使うと明記されていて、証券会社側が恣意的に選べない仕組みになっています。
この仕組みから、よく検索される疑問にも答えが出ます。
ただし、申込株数を増やすと抽選権の数が増える=1単位が当たる確率は上がるので、株数を増やす意味がないわけではありません。
楽天証券のIPOが「当たらない」理由と当選確率を上げるコツ
「何度申し込んでも当たらない」という声は多いですが、平等抽選だからこそ理由ははっきりしています。
- 単純に倍率が高い。人気銘柄は申込人数に対して配分される株数が少なく、平等抽選では誰も優遇されない
- 抽選日の18時までに資金が入っていなかった。この場合は抽選そのものに参加できていない
- 申込価格が公開価格を下回っていた。仮条件の下限で申し込むと、公開価格が上限で決まったときに対象外になる
- 補欠当選のあと購入申込をしなかった。繰上当選の権利を自分で捨てている状態
当選確率を上げる方法は「株数を増やす」だけ(公式FAQ)
楽天証券の公式FAQでは、当選確率を上げる方法として「銘柄ごとの申込上限株数の範囲内で、できるだけ多くの株数を申し込む」ことだけを挙げています。抽選権は申込単位ごとに付くので、300株申し込めば100株の人の3倍の抽選権になります。
ただし、抽選までに申込株数分の資金を用意する必要があります。「300株分の資金を18時までに入れておく」という条件が付くので、余裕資金の範囲で調整しましょう。
それ以外にできることは、次の3つです。
- 申込価格は成行にする(公開価格が上限で決まっても抽選対象になる)
- マネーブリッジのスイープを設定して、入金忘れで抽選から外れるのを防ぐ
- 補欠当選でも必ず購入申込をする。繰上当選は購入申込最終日の14時以降に決まる
複数の証券会社から同じ銘柄に申し込むと、その分だけ抽選の機会は増えます。楽天証券とSBI証券の使い分けは楽天証券とSBI証券の比較記事で整理しています。
楽天証券の米国株IPO|スペースXの上場で始まった新サービス
楽天証券は2026年6月1日から、米国株式のIPOにも抽選で参加できるサービスを始めました。それまで米国株は上場後の市場価格でしか買えませんでしたが、公開価格で取得できるチャンスが加わった形です。
第1号の対象銘柄が、イーロン・マスク氏のSpaceX(スペースX)でした。
- 上場日:2026年6月12日(NASDAQ・ティッカー SPCX)
- ブックビルディング期間:6月5日〜6月12日 2:00
- 申込単位:1株から/購入時手数料:0円(為替スプレッドも0)
- 抽選結果:6月12日 9:30ごろ発表/上場日の21:35ごろから売買可能
スペースXの募集はすでに終了していますが、今後も楽天証券が選定した米国IPOが対象になります。次の大型上場に備えて、国内IPOとの違いを押さえておきましょう。
米国株IPOのルール|国内IPOとの違い
| 項目 | 国内IPO | 米国株IPO |
|---|---|---|
| 申込チャネル | PCサイト・スマホサイト | PCウェブのみ |
| 申込価格 | 仮条件内で指定 or 成行 | 成行のみ |
| 決済 | 円 | 円貨決済のみ(ドルを用意しなくてよい) |
| 購入時手数料 | - | 0円・為替スプレッド0(上場後の売買は1ドル25銭) |
| 資金の準備期限 | 抽選日18時 | 抽選日2:00(株数×公開価格×為替レート×1.05) |
| 当選後 | 購入申込をして確定 | 自動的に購入(取消は公開日12:59まで) |
| 口座区分 | NISA成長投資枠/特定/一般 | NISA成長投資枠/特定/一般 |
| 取引開始 | 上場日の前営業日17時から売り注文可 | 上場日の22:35ごろ(サマータイムは21:35ごろ) |
いちばん違うのは「当選したら自動的に購入される」点です。国内IPOのように購入申込をしなくても買えてしまうので、買わないなら公開日の12:59までに購入取消が必要です。取消すれば資金拘束はすぐ解除されます。
資金の準備額に「×1.05」の為替掛け目が入るのも米国株IPOだけのルールです。1株135ドル・1ドル160円なら、1株あたり約22,680円を目安に用意しておく計算になります。
米国株の取引そのものが初めての方は、楽天証券の米国株式のメリット案内ページで取扱いの概要を確認できます。
楽天証券のIPOに関するよくある質問
まとめ:楽天証券のIPOは「成行+18時までの入金+補欠でも申込」が基本
- 楽天証券のIPOは平等抽選。取引実績や資産額に関係なく同じ確率
- 申込時にお金は不要だが、抽選日18時までに「株数×公開価格」を入金しないと抽選に入れない
- 申込価格は成行が安全。仮条件の下限で出すと対象外になることがある
- 当選確率を上げる公式の方法は申込株数を増やすこと。100株しか当たらないのは仕組み上の当たり前
- 補欠当選でも購入申込を忘れずに。繰上当選は最終日14時以降
- 米国株IPOは円貨決済・手数料0円・当選すると自動購入(取消は公開日12:59まで)
IPOに参加するには楽天証券の総合口座が必要です。口座開設は無料で、マネーブリッジで楽天銀行とつないでおくと、入金忘れで抽選から外れる心配がなくなります。
楽天証券の口座をまだ持っていない方はこちらから。
口座開設の特典や、ポイントサイト経由で開設するときの注意点は下の記事にまとめています。




